[英語]フィリピンCNE1で短期留学―海外ノマドワークをしてきた
先日フィリピンにて短期英語留学をしてきました。1週間と短い期間でしたが非常に有意義な時間を過ごすことができました。
昨今スカイプ経由のフィリピン人との英会話が話題になっていますが、実際に現地で学ぶタイプの学校もいくつかあります。 私は検索で見つけたCNE1 という学校に滞在しました。この体験記が同様の検討をされている皆様の参考になれば幸いです。
- 教育スタイル
CNE1の一日の流れは以下のようになります。07:00~07:30 朝食08:00~09:50 レッスン2時間(途中10分間の休息)10:00~11:50 レッスン2時間(途中10分間の休息)12:00~12:50 ランチタイム13:00~14:50 レッスン2時間(途中10分間の休息)15:00~15:50 インターカルチャルプログラム / フリースタイルクラス16:00~17:50 レッスン2時間(途中10分間の休息)18:00~19:30 ディナータイム19:30~ 自習・休息午後の2時間x2レッスンはとらないこともできます。私は1週間だったので大丈夫でしたが長期滞在の場合は8時間/日の授業はきつくなる場合があるようで、自分の体力、滞在時間、学習ペースとの相談になります。また土日はお休みで各々の時間を過ごします。休んだり勉強したりショッピングに行ったり海や山や観光地に行ったり自由です。私は発音・リスニングの授業に重点を置いていたのですが そのことを事前に伝えれば別のレッスンでも発音・リスニングを重点的に教えてくれます。先生達は生徒のレベルを的確に把握してガイドしてくれます。ほとんどの先生は20代女性で友達感覚で授業を受けられます。話題がレッスンから横道にそれる場合も多くそこから得るものも多かったです。また授業の課題もシリアスな物が多かったので(結婚、人種、IT技術、犯罪、等々)必然的に深いコミュニケーションをカジュアルに体験することができました。
- 生活環境
学校と宿泊場所と食堂は同じ場所にあり滞在中は生活のほとんどの時間を生徒/先生と共に過ごします。住み込みの先生も多く、校庭や自習室や食堂には常に誰かがいて全員が気軽に話しかけ合い、家族のような感覚でした。勉強以外にも、ふざけあったり楽器弾いたり歌ったり運動したり、と好き勝手に過ごせます。生活を共に過ごす中で授業以外の時間から得るものは非常に多かったです。代表の井坂さんはそのような気軽にコミュニケーションできる空間を意識的に作っておられるとのことでした。また、学校はマニラから車で3時間ほど走る片田舎にあります。もちろんバス等で移動はできるのですが、現地はある種の隔離空間になっています。それ故の高揚感や連帯感が学習環境として非常に有用に機能しているように感じました。
- 生徒層
時期とタイミングによって生徒層は異なりますが、私の滞在中は9割が日本人、8割が大学生といった感じでした。韓国人や社会人がもっと多いときもあるそうです。 - 仕事環境
肝心の仕事環境ですが、4Mの無線LANが用意されています。インターネット環境は重視されており滞在中にもどんどんアンテナが追加されていました。コンセントの数はそれほど多いわけではないのでACタップを持参すると良いかもしれません。私の場合はほとんどクラウド環境で仕事しているということもあり、ノートPC一台あればPC環境的困ることはありませんでした。空調も整備されており暑さも余り気にならず、むしろ日差しの下で外で仕事するのも新鮮で心地よかったです。また、現在新校舎を建設中で年内には完成しそうでした。個室や電源や空調が整備されてより仕事のしやすい環境になりそうです。
電話については、日本のを持って行ってローミングで通話もできますし、ほとんどの時間を校内で過ごすので無線LAN経由のSkypeでも十分です。また多くの方は現地のプリペイド携帯を使っていました。
- 訛り
フィリピンでの英語学習ということで訛りを気にされる方も多いかと思います。私の印象としては人それぞれという感じで、訛りというよりも個々の先生の癖や学習環境に依存するような気がしました。基本的にはアメリカ英語を学習するにあたってはそれほど支障にはなりませんでした。 - 今後に期待する点
唯一予想と違った点として、私の場合は完全に日本語を断絶する環境を求めていたのですが、ほとんどの生徒は日本人だったため生活の中で日本語を話すことができてしまうのが残念な点です。「English Speaking Only」というラベルを胸に貼ったりみんな色々工夫はしています。ただ次はもう少し長期で完全な日本語断絶環境にも挑戦してみたいと思っています。 - まとめ
代表の井坂さんはインターネット業界出身で、1年半前からCNE1を始められました。非常にエネルギッシュな方で、ネットの世界で起きているさまざまな新しい考え方の潮流、フラット化/民主化/クラウド化などを別の業界にも応用したい、その一つがフィリピン英会話とおっしゃっておりました。その戦略は非常に的を射ているように感じます。多くの日本企業が英語を重視する中で、『TOEIC』で一定スコアをとるまでフィリピン英語学校に缶詰、というネット企業も出てきていると聞きました。地理的、経済的なメリットを活かし仕事も十分に両立可能なフィリピン英会話は今後も更に発展するのではないかと思います。
※ガジェット通信さんに寄稿させて頂きました。