[PaaS][OSS] OpenShift Onlineを触ってみた
Red Hat社が提供するPaaS環境であるOpenShiftの中でも今回はOpenShift Onlineを触ってみました。本来であればOpenShift Originを試すべきですが「Jenkinsとredmineを気軽にホスティングできる場所探し」という不純な動機のためご了承ください。
OpenShiftはオープンソースで公開されているPaaS環境構築のソフトウェアでApache License 2.0に従えばOpenShift Onlineと同じ環境をオンプレミスで構築できます。つまりOpenShift OriginがPaaSの素でOpenShift Onlineはそのサービス提供です。
OpenShiftを触っていると「ギア」とか「カートリッジ」という言葉が出てきますが、どうやら役割としてのサーバ(例: アプリケーションサーバ、DBサーバなど)のことを「ギア」と呼び実際配置するソフトウェア(例: Ruby, Tomcat, MySQL, Jenkinsなど)を「カートリッジ」と呼ぶようです。
ただ、触った感じではユーザがギアとかカートリッジを意識する必要はありません。rhcというコマンドをローカルで叩きながら言語や機能を指定(時には外部からソフトウェアをgitでpush)すると自動で環境が構築されます。どっちかと言うと既存のインフラ環境構築経験がある人に解りやすい感じです。
以下、アプリケーション環境構築手順です。
手順1: OpenSfhit CLI環境構築
まずはOpenShift Onlineのアカウントを取得してrhcコマンドツールを使えるように設定します。Get Startedに各OS別の手順が載っています(curlとgemが使える環境であれば数分で終わります)
手順2: アプリケーション環境構築
アプリケーション環境構築手順は2通りあって、まず1つ目がOpenShift Onlineの管理画面の「Create Application」から目的のアプリケーションを検索して設定する方法です。jenkinsやRailsとかCakePHPなどメジャーなものは検索にヒットし、そのまま画面ウィザードに従うだけで構築可能です。HerokuのGUIでのアドオン追加みたいな感じです。
もうひとつが検索でヒットしなかったアプリケーションの配置方法です(たとえばredmineの配置などはこれにあたります)その場合はgithubにあるかもしれません。試しにredmineを見てください。readme.mdにrhcコマンドでの配置方法が記載されてます。この通りコマンドを打つだけです(ちなみに今回のredmineの配置ではRuby1.9でうまくいきました)
こんな感じで簡単に既存アプリケーションの配置が可能です。開発してるとサクッと既存アプリケーションを配置したい時があります。そんな時は他のPaaSで無理矢理やるより、AWSでもっと下のレイヤーで頑張るより、OpenShift Onlineでサクッと構築しちゃうのはアリだと思いました。
ちなみにOpenShift Onlineの無料版の制限事項はこちら。jenkinsとredmineだけ使うなら今のところ問題なく動作しています。
今回はOpenShift Onlineの表面的な使い方だけですが追々時間を見つけてOpenShift Orignをオンプレで構築して内部構造まで追ってみたいですね。