[Salesforce][Box] 新しいストレージサービス “Box” を Salesforce と連携する(3)
サポートデスクの「GT」です。
Salesforce と Box の連携についてのシリーズ、3回目です。
今回は「カスタムオブジェクトで Box 連携を使えるようにする方法」について書かせていただきます。
前々回の記事で、「取引先や商談で Box 連携を使うには、それぞれのページレイアウトに Visualforce ページを追加表示させる必要がある」と記載いたしました。
取引先や商談の ページレイアウトに追加する Visualforce ページは、AppExchange アプリ “Box for Salesforce” をインストールすると自動で追加されます。
標準オブジェクトについては一通り用意されていますが、カスタムオブジェクトについては(組織によってオブジェクト構成が全く違うので当然ですが)用意されていません。
カスタムオブジェクトで Box 連携をするには、連携用の Visualforce ページを作る必要があります。
以下は作成例です。
取引先の子オブジェクト「実績」で Box 連携を使えるようになるまでの手順です。
「実績」オブジェクトの API 参照名は “CustomObject100__c” となっています。
「実績」用の Visualforce ページは、新規作成するよりも、既に存在する取引先用ページのソースをコピーして、オブジェクトを指定する部分のみ変更する方法を取ったほうが効率的です。
取引先用 Visualforce ページの詳細を開き、ソースコードを全選択⇒コピーしておきます。
新規 Visualforce ページを作成します。
ページ名は “JissekiFiles” とします。
予めコピーしておいた取引先用ページのソースを貼り付けます。
もちろんそのままでは使えません。
ソース内で “Account” となっている部分を、「実績」オブジェクトの API 参照名である “CustomObject100__c” に置き換えます。
置き換えが完了したら Visualforce ページを保存します。
「実績」のページレイアウト編集画面を開くと、”Jisseki_Files” が使用できるようになったことがわかります。
このようにして、カスタムオブジェクトでも Box 連携が使用できるようになります。
ちなみに、Box 側で “Salesforce” フォルダ内を参照すると・・・
リードも取引先もカスタムオブジェクトも一つの階層にまとめて表示されます。
個人的には、オブジェクトごとにフォルダ分けする方法があれば良いなと思いますので、そのあたりは今後の機能改善に期待したいところです。
⇒(2014/07/09 追記) 本記事をご覧になられた Box Japan ご担当者様から連絡がありました。
「近日中に Salesforce 連携機能の新バージョンが実装される見込みであり、その段階でオブジェクトごとのフォルダ分け機能がサポートされる見込みです」とのことです。
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そういえば、「コンテンツ配信のように Box ファイルを外部公開する方法」についてまだ記事化しておりませんでしたので、近日中にアップさせていただきます。