Heroku Connect についてのあれこれ
本記事は、Heroku Advent Calendar 2015 8日目の記事です
どうも、株式会社ウフル の 石川と申します。
会社紹介すると、ウフルは、 Salesforce の受託システム開発をやったり、 Web系のカッコイイサイトを作ったり、 ソーシャルマーケティングしたり、 データサイエンティスト集団がいたり、映画作ったり、 色々やってる謎の会社です。
さてさて、本記事では、Heroku Connect についてあれこれ書かれて頂きます。
(1日目のtarotさんの記事もHeroku Connectですね!内容被るとこ多いですが、本記事はもうちょっとライトな内容です。)
Heroku Connect って?
Salesforceユーザーのためのサービスなので、あまり普通にPaaSとしてHerokuを使っている方には馴染みがないかもしれません。ざっくりいうと、Heroku の Heroku Postgres と Salesforce のオブジェクト(RDBMSのテーブルを抽象化したようなもの?)をデータ連携する仕組みです。
Heroku Connect ってなにが嬉しいの?
これまでSalesforceとデータ連携するにはゴリゴリの作り込みが必要でしたが、Heroku Connect をつかえば、(データ連携の定義さえ決まっていれば)数分でデータ連携の仕組みが作れちゃいます。
Heroku Connect のユースケース
実は世界中で既にユーザーがいます。公開されているユースケースとして、以下が興味深かったです。
データヴィジュアライゼーションサービスの Chart.io
英国の高級紙 Finacial Times
発表してきた
そんな Heroku Connect に関する案件が、2015年初あたりから急増しておりまして、社内でもそれなりの数をこなしたので、社内の小ネタを軽くまとめて Salesforce World Tour Tokyo 2015 というイベントで発表してきました。スライド掲載するのでご覧ください。
※社内で意見を十分に収集できなかったり、内容をまとめきれてない印象ありますが、少しでもご参考になれば幸いです。
Heroku Connect を使った開発
Heroku Connect を採用するシステム開発で面白いのは、データ連携という汎用的なニーズからなのか、お客様の業種やユースケースもさまざまということです。
システムの技術要素も異なりますし、Heroku に乗せる Webアプリの実装も様々です。社内で聞きかじる限り、実装言語もRuby, PHP, Python , Lua(!?)など多岐に渡っています。
Heroku は最近はエンタープライズ向けのサービス提供に力を入れており、Heroku Connect もエンタープライズレベルの細かい要求に応えられるようにこれから機能追加などあるようなので、興味のある方はウォッチしてみると良いと思います。
最後に
注意が必要な点として、現時点でインターネット上に掲載されている Heroku Connect に関する日本語の情報は、非常に少ないうえに、かつ内容が古くなってしまっています。
最近は落ち着いた雰囲気がありますが、2015年夏頃までは頻繁に仕様が変わっていた記憶があります。 salesforceとのデータをやりとりするAPIはREST API から SOAP APIに変わりました。 Heroku Connect でのデータ連携で使用するSalesforceのAPIコールは、カウント対象になりません(ただし、streaming mode での streaming API使用、および 2万レコード以上をデータ連携する際の bulk API 使用はカウントされます)。
サービス自体が、性能改善や機能追加にアクティブな状態であるためと思われますが、注意深くドキュメントや仕様変更をチェックすべきだと思います。
書いてみたら、マジで salesforce のアドベントカレンダーに書いた方がいいかもな内容になってしましましたが、以上です。
次の9日目、いまみたら担当が空いているので、 誰かやりましょう!