[radian6]radian6のよくある質問集 その5 センチメント分析

By |7月 11, 2011|Radian6, |


Radian6解説シリーズ5回目。Radian6ではセンチメント分析と言われる、いわゆる感情分析が可能です。センチメント分析機能を使うことにより、ソーシャルメディア上の投稿群のネガポジ評価を行い、例えば自社のキャンペーンに対してどのくらいネガティブ/ポジティブな反応があったか、を分析することが可能です。ちなみに現時点では英語のみ対応しているようで、日本語は感情分析対象外です。

参考:On Automated Sentiment Analysis
Radian6 Applications
※Radian6はmarketing cloudに統合されました。


Q:センチメント分析とはどのような機能で、Radian6ではどのように利用できるのか。

A:センチメント分析は文章内のキーワードを自動的に分析することにより、その投稿や特定のキーワードに対するネガティブ/ポジティブ/ニュートラルの判定を行うことができる機能です。事前に設定されたセンチメントキーワードに基づいて、トピック単位で収集したソーシャルメディアの投稿内の各文章ごとに、その文章の感情を決定していき、全体における各感情を集計します。


Q:センチメント分析はどのように利用されるのか。

A:ネガポジの統計を分析することにより、オンライン上でのブランドの評判とその傾向や、ユーザのムードや好感度を捉えることができます。オンラインでやり取りされている率直な意見は、アンケートや対面の会話では収集できない企業やブランドに対する本音の情報を収集することに役立ちます。センチメント分析機能によりRadian6ユーザは、ブランド傾向やユーザの評判を監視して、有事の際には顧客に対して早急に適切な情報発信をすることが可能になります。


Q:自動センチメント分析と人的要因

A:センチメント分析は、自動手動を問わず、どのようなビジネス目的を持っているか次第で常に主観的なものになります。同じ言葉でもある文脈でポジティブと捉えられるものが、別の文脈でネガティブまたはニュートラルとなってしまいます。そのためまず初めに自分達のビジネスにとってどのようなキーワードがネガティブ/ポジティブ/ニュートラルなのかを定義付けする作業が必要になります。加えて、英語の持つ微妙なニュアンスの差や複雑さ故に、現在の言語解析技術では100%のセンチメント分析を行うことはできません。実際、ネガポジのキーワード定義は文脈や担当者の解釈次第で非常に曖昧になってしまうため、センチメント分析の精度は非常に変動しやすいものとなっています。

ちなみに、以下のレポートでRadian6を含むいくつかのソーシャルメディアモニタリングツールのセンチメント分析について調査がされています。7-8ページと12ページ目にセンチメント分析について解説されているのですが、一般的にソーシャルメディアモニタリングツールでは60-80%のセンチメント分析精度であるとレポートされています。 (レポート上はRadian6は7つ中6位)。その他にも興味深いコメントが多いのでぜひとも参考にしてください。